| カテゴリー | ダメダメ家庭出身者の状況 |
| 配信日 | 03年10月6日 |
| タイトル | ドメスティック・ヴァイオレンスの被害者になる |
夫からの妻への暴力であるドメスティック・ヴァイオレンスの問題は最近多く聞かれます。その挙句に夫が妻を殺してしまうような極端な例も現実に存在いたします。 先週も愛知県で離婚した妻を殺した男がいましたね。 この問題は、マスコミ等の報道では、極悪な夫が可憐な妻に暴力を振るう・・・といった「悪代官と村娘」の構図に還元されて理解されているようですが、ことはそう単純ではありません。 ちょっと考えてみてください。 〇そもそもそのような女性は何故に、そんな男と結婚してしまったのか? ○大体、自分の娘が結婚相手に暴力を振るわれている時に、その実家の親は一体全体何をやっているのか? ○大体、自分の娘の結婚相手がどのような男であるか?親は考えたことがあるのか?それほどまでに人を見る能力がないのか?娘の結婚前に相手と会って話しをしなかったのか? そのように考えると、「悪代官と村娘」という単純な構図でないことがすぐわかりますね? むしろ女性や男性が育った実家のダメダメ家庭の方に原因があるわけです。 暴力を振るう男に原因があるように、振るわれる女性の側(本人という意味ではなく)にも原因があるわけです。 以下に具体的な例を考えて見ましょう。 たとえば、有名な例ですとアメリカのバスケットボール選手のアイバーソン氏の例を考えましょう。ニュースで妻に暴力を振るって逮捕されたとか出てきましたね? アイバーソンは大変な高給取りです。サラリーだけで年間5億以上はあったのではないかな?1日当たりに換算しても100万円は使えるわけです。 女性と遊びたければ、古女房などより、高級クラブで美女を侍らせる方が合理的でしょ? 「糟糠の妻」(*注1)は捨てられるのが通例。 しかし、アイバーソン氏は古女房に付きまとい、暴力を振るった。 何故に古女房にこだわり、殴りつけてまで関係を持とうとする?? それはアイバーソンが女性を求めているのではなく、自分自身の理解者を求めているからですね。理解者は高級クラブで買えるわけではない。ということで、糟糠の妻に戻ってきてしまうわけです。 出合った以降の「苦労」を共有している間柄。だから分かり合える。 いや、むしろ出会う前の「苦労」も共有しているわけです。不幸なダメダメ家庭出身という。 だから妙にウマがあった・・・話題や考え方も共通している。 「私と同じこと言う人と初めて出会ったわ!」バルザックの「谷間のゆり」(注2)のような宿命の出会いとなるわけですね。 そして自分の理解者であると同時に、自分が守って上げないとダメな人。 オペラ「カルメン」(注3)での最後「レッセ・モワ・タ・サヴェ」(オレにオマエを救わせてくれ・・・つまり「オレがいないとオマエはダメになってしまうんだ!」)というわけです。 「オマエがいないとオレはダメになる。」のではなく、「オレがいないとオマエはダメになる。」 だからこそ必死なのですね。必死になるにはそれなりの正義感や愛情が必要であるわけです。例え自分勝手でも・・・ 「オレがいないとアイツは地獄へまっしぐら!」そう思っているから、すべてを投げ打って付きまとう。 その被害者の女性も、そもそも何故に、そのような暴力を振るうような男と結婚したのか? 結婚前の付き合っていた頃からだって、そのような兆候はあったりするものです。 よくドメスティック・ヴァイオレンスの被害者の女性が「そもそも何故あんな男と・・・」という周囲の問いかけに対して「私もあの頃は未熟でバカだった。」という言葉で解決してしまいます。しかし、「未熟でバカ」と言うことでしたら、ヘンな格好で渋谷で歩いている女の子?の方がはるかに上。その渋谷の女の子はすべて男に殴られているでしょうか? むしろ殴られていないでしょうね?確かに未熟でバカだったら、自分の付き合っている男が将来、課長止まりなのか?社長まで出世するのか?分からないでしょうが・・・ しかし、女性を殴るか殴らないか?・・それくらいは未熟な女性でも、ちょっと相手を観察すれば分かるものなのです。 過去の出身家庭問題が共通しているからこそ、その男に引かれた・・・そしてその理解がアダになった・・・そして暴力にエスカレートというわけですね。 それに例え本人たちが当時本当に「未熟でバカ」としても、その女性の親も、そんなに「未熟でバカ」なのでしょうか?親は自分の娘がそのドメスティック・ヴァイオレンス夫と結婚する時に何をしていたのでしょうか? 「あの男だけはやめておけ!」とアドヴァイスするのがマトモな親でしょ? というように、ドメスティック・ヴァイオレンスの問題は、被害者と加害者当人の問題というより、その当人たちを産み出したダメダメ家庭の問題と言えるわけです。 だからドメスティック・ヴァイオレンスの被害者の女性は往々にして、夫から暴力を振るわれていても実家に助けを求めることはいたしません。 このことを、被害者の女性は「実家に迷惑をかけたくないから・・・」と答えることが通例です。 しかし、一般には子供というものは親に迷惑をかけるもの。それこそオシメの取替えから食事の世話まで、ありとあらゆる世話をかけるものです。 そうでしょ? しかし、子供時代から「親に迷惑をかけないように!」と意識しながら生きてきた人間には、「親に迷惑をかけること」は大罪に思えるわけです。 「親に迷惑をかけてはいけない!!」という発想そのものが、ドメスティック・ヴァイオレンスの原因なのですね。そのように「親への遠慮」を持っているからこそ、同じような発想を持つ男と付き合い、殴られても親に助けを求められない。 そして、そのドメスティック・ヴァイオレンス夫と何とか別離した後で、またまた同じような結婚をして、同じようなドメスティック・ヴァイオレンスにあってしまう。 それは結局、ドメスティック・ヴァイオレンスの本当の原因が、ダメダメな実家にあることに気づいていないからですね。 ドメスティック・ヴァイオレンスの問題は、法律の問題もありますが、被害者の側(本人だけでなく)がちゃんと自覚すること・・・それが第1歩ですよ。 私は女性に厳しいことを書いていますが、女性の側が気付かないと、もっと悪化することが通例です。 この手の問題の実例に詳しくない方は、大層驚かれるでしょうが、夫から暴力を受けていても、妊娠してしまって、そのまま出産というケースが多くあります。 夫から暴力を受けているときに妊娠するなんて、とんでもないでしょ? せめてそのような時は、出産しないように処置することも法律上可能ですよね? 子供を持ってしまうと、ますます離婚できにくくなりますよね? むしろ女性で無意識的に妊娠,出産まで至ってしまい、自分自身の出口をふさいでしまうわけです。 こうなると、抜け出す手段がなくなってしまうために、安心して暴力を振るわれてしまうわけですね。 実は、前述のように暴力を振るう男が「アイツにはオレが必要だ!」と勝手に思っているように、暴力を振るわれる女性の方にも「あの人には私が必要だ!」などと無意識的に思っている。 お互いダメダメ家庭の出身者として、やっぱり理解が深い間柄なんです。 夫とは別に宿命の縁ではない・・・ただダメダメ家庭の出身者として、理解が深かっただけ・・・あの人がどうなろうともう私は関係ない!・・・そのように割り切るためには、自分自身の側の原因を理解する必要があるわけです。 家庭にかかわる問題は往々にして、当事者でない人が最大の犯人なんですね? 例えば、援助交際?が警察沙汰になると、被害者が女の子で、加害者がオヤジとなっていますが、自分の娘が援助交際をやっていることすら知らない娘の親が、最大の犯人でしょ? しかし、その親は出てこない。本当は一番の原因なのに・・・ (注1)「糟糠の妻」・・・夫婦になってから一緒に苦労して、出世していった間柄。代表例として豊臣秀吉の妻の「北の政所」 (注2)「谷間のゆり」・・・19世紀のフランスの作家バルザックの小説。愛のない家庭の出身の青年貴族フェリックスと、やっぱり愛のない貴族出身のアントネットとの愛の物語とされる。・・・ただし典型的なドメスティック・ヴァイオレンス(肉体的な暴力はでてきませんが・・・)の話として読める小説です。 (注3)「カルメン」・・・皆さんご存知の19世紀ビゼー作曲のオペラ。有名な音楽満載ですよね? ************************************ 終了 **** 発信後記 本文中でバルザックの「谷間のゆり」について書いていますが、あの「谷間のゆり」という小説は一応恋愛小説と言われていますが、ダメダメ家庭出身者の典型的行動がよく書かれていて、面白い小説です。 大体、女性のアントネットは「私は不幸な結婚をした!」と始終グチるくせに、本気で状況を変えようとしないし、第一そもそも「幸福な結婚」ができそうにもないことが明白な男と分かっていて結婚しているんですから・・・ |
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