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ダメダメ家庭が好きな言葉
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カテゴリー ダメダメ家庭の好きな言葉
配信日 04年12月27日
タイトル 「あの人」という呼び名

私は色々な映画を見たりします。まあ、フランスなどのヨーロッパの作品が中心ですが、日本の映画も見たりすることがあります。
「機動警察パトレーバー」だったかな?いわゆるロボットアニメの映画版のヴィデオを見ていたときでした。ちなみに監督は押井守さんという人。中々の実力者ですね。最新作は「イノセント」というタイトルで、レンタルヴィデオショップに沢山並んでいます。あの作品を理解できる人は1000人に1人くらいでしょうが。

さて、その「パトレーバー」という映画で面白い会話がありました。女性がいうセリフ。
「私がここにいるって誰に聞いたの?あの人が言ったの?」
確かそんなセリフがありました。

「あの人」って誰?
ダメダメ家庭出身者は、この「あの人」という呼称をよく使ったりします。逆にいうと「あの人」という呼称を頻繁に使うのはダメダメ家庭出身者と見て間違いがないでしょうね。

そうそう、肝心の「あの人」ですが、これはダメダメ家庭の用語で「母親」という意味であることが通例です。
ダメダメ家庭の人間にとって「お母さん」という呼び名は心理的に抵抗がある。
しかし、「母上」という呼び方は今時は誰も使わないし・・・珍しい言葉を使って後で、人から突っ込まれたら面倒。
「母」と呼ぶのは一般的だけど、普段使っていないので、とっさの時に出て来ない。それにやっぱりピンと来ない。
とにかく「母」という単語自体に抵抗がある!!

ということで、ダメダメ家庭出身者は、つい「あの人」なる3人称的な呼び名を使ってしまうわけです。

国語辞典のような用例説明をするとこんな感じ。
「あなたのお母さんは、まだ生きていらっしゃるの?」
『生きている・・んじゃないの?『あの人』は何も考えていない人だから、いつまでも長生きするわよ!』
「ふーん・・・」
ダメダメ家庭出身者では、よくあったりする物言いです。

勿論、帰宅時に実際の母親に「お母さん!ただいま!」ではなく「あの人!ただいま!」なんて挨拶するわけではありません。まあ、ダメダメ家庭では家族で挨拶なんてしませんので、面と向かっての呼び名などは必要がないわけです。

実際に、その映画でも「あの人」という言葉を使った女性は、同居している母親と折り合いが悪そう。わざわざそんなシーンもあったりしますし・・・

自分の家族をどんな風に呼ぶのか?
これがマトモ家庭とダメダメ家庭では全然違っているわけ。
ダメダメ家庭ではそもそも家族が仲がいいわけではないので、実際の呼び名なども必要がないわけ。それに心理的に「お母さん」などという言葉には抵抗があるので、どうしても3人称的な言葉を使ってしまう。
まあ、言葉として3人称というだけでなく、心理的に3人称なんですね。だから「あの人」という言葉がフィットするわけ。

それに以前に配信したお題で、「ダメダメ家庭では子供の名前を呼ばない。」というお題もありました。自分の子供が目の前にいるのに「この子」「息子」「コレ」と代名詞で呼称するわけです。
親から「あの子」と呼ばれた子供が、長じた後で自分の親を「あの人」と呼ぶわけ。
まあ、ギャグそのものですよね?

そんなちょっとした呼び名の違いで、マトモ家庭とダメダメ家庭の違いなどわかっちゃうものなんですね。
勿論ダメダメ家庭出身者であること自体は、本人にはどうしようもないこと。しかし、それを自覚していなくて、自分が育った家庭が「普通」だと思っているような状態では、結局同じような「普通」の家庭を作ってしまうわけです。

そんな「普通」の家庭を作ってしまったら、今後は自分が「あの人」と呼ばれちゃいますよ。


ちなみに、私はアニメばかり見ている人間ではありませんよ。しかし、アニメでも面白い言葉には反応するわけ。
今回のお題には直接関係ありませんが、別のチョット面白い言葉を取り上げてみましょう。
NHKのアニメで「だぁ、だぁ、だぁ」という作品がありました。原作者がダメダメ家庭出身だということはスグにわかる作品です。まあ、作品そのもののデキは・・・小学生向きなので・・・いまさらなんですが、私が引っ掛かったのはエンディングテーマ。小室哲哉さんが作った曲です。

「安らぎが欲しかった♪ 誇れる場所が欲しかった♪・・・」と歌い出すわけ。
しかし、この文章は日本語的にヘンだ!
小学生ならいざ知らず、大人が書く日本語ではありませんよね?
ちょっと考えて見ると、「誇れる」という言葉を「戻れる」という言葉にすると、日本語的にキレイにつながる。

「安らぎが欲しかった♪ 戻れる場所が欲しかった♪・・・」
ダメダメ家庭を表現する日本語としては、的確です。きっと歌詞の第1案はこの文章だったのでしょう。
しかし、NHKから「表現がキツイ!」とのクレームが付いて、小室さんも文章を直してしまったのではないのかな?

モノが見えない人間は往々にして「表現がキツイ!」「良識から逸脱している!」などとクレームをつけたがることは、芸術の歴史では山ほどあるエピソード。まあ、一般人とはそんなもの。しかし、そんな一般人のクレームに従っていてはアーティスト失格ですよ。

官憲の圧力に屈して、芸術家の良心を売り渡すなんて・・・小室さん!アンタは芸術家失格じゃあ!と私は思ったものでした。

そういえば、小室さんは、今何をしているの?


(終了)
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発信後記

以前配信したお題で、「子供のために離婚しない!」というお題があります。
ダメダメ家庭は、夫婦お互いが顔を見るのもイヤという状態でも、「子供のため」という理由をつけて、現状の改善の方策を取らないケースがあったりするわけ。
子供のためという理由なので、周囲にはとおりがいい。

しかし、「改善への努力を何もしない」理由として、「子供のため」と言っているだけなんですね。
それに、「子供のため」と言っているわけですので、現在の夫婦の「苦労」は子供が補償することになる。
子供にとっては現在においても、将来においても目も当てられない状態なんですね。

岐阜県で、女子高生が自宅を放火したそうです。何でも両親の不仲がイヤだったとか。
顔を見るのもイヤという状態だったら、サッサと離婚するのが、本当は子供のため。
そんな夫婦は自分自身の面倒なのがイヤなだけなんですね。

しかし、このような事件が発生すると、両親の方はお咎めなしで、子供の方は少年院送りになっちゃったりするわけ。
その女子高生は「誇れる場所」などは求めてはいないわけ。せめて「戻れる場所」が欲しいだけなんですね。