| カテゴリー | ダメダメ家庭の親のキャラクター |
| 配信日 | 05年1月31日 |
| タイトル | ヒューマンドラマ愛好家 |
「現実と虚構を混同している。」って、未成年の凶悪事件があったりすると、ほとんど「お約束」で出て来るコメントですね。 まあ、「これ言っときゃ安心!」というわけなんでしょうか? もう思考停止状態。 この「現実と虚構を混同している。」という言葉は、ソフィア・コッポラ監督の「ヴァージン・スーサイズ」という映画を考えるに際し、ちょっと触れています。 しかし、実際に事件を起こす子供だって、現実と虚構の区別くらいはついているでしょう?「人間が死ぬところを見たかった。」とか言っても、「現実と虚構の区別」が本当についていないのなら、何も苦労して現実の人間を殺す必要もないわけで・・・ そんな面倒を掛けるよりもゲームなどの虚構のシーンを見て楽しんでいればラクですよ。結局、自分自身に生きている実感がないのということなんですね。自分自身の生きている実感を求めて過激なことをするわけ。 「現実と虚構を混同している。」って、「お約束」の言葉なんですが、子供だってそんなにバカではありませんよ。 むしろ「現実と虚構を混同している。」なんて言葉が当てはまったりするのは、大人の方だったりします。 えっ?大人がゲームの影響で人を殺すの? いやいや、そんなことではありません。 ダメダメ家庭の親は、「絵に描いたような虚構の世界」を、強引に現実に当てはめようとするんですね。 この種のダメダメな親が好きなのは、安手のヒューマンドラマ。 「大変な苦労をするが、主人公はいつも前向きで明るくゲンキ!そしてやがて立派な業績を上げる。」そんな感じのドラマです。まあ、NHKの朝のドラマなどがこんな感じなのかな? 見ていて楽しいかもしれませんが、そのような「絵に描いたようなヒューマンドラマ」はあくまで虚構ですよね?勿論、見る際に「現実と虚構が区別」出来ていればいいわけです。虚構は虚構で楽しめばいいだけ。 しかし、ダメダメ家庭の親は、虚構の方を現実に当てはめようとするわけです。 「どんな苦難があっても、明るく前向きにガンバレ!!」 子供に対し、「ガンバレ!」と励ますのはいいけど、親としてアンタもちょっとはサポートしてよ!って、子供は思いますよね?しかし、ダメダメな親は「ガンバレ!」と励ますだけなんですね。 理想に燃えるダメダメ人間は、このようなフィクションの中の立派な主人公をスタンダードとして考えているんですね。そして自分の子供に対し、 「オマエも彼女を見習え!」 結局、その手の人は、現実の問題を見ていないわけ。安手のヒューマンドラマのフィルターを通して現実を見てしまっている状態。 「ドラマと違っているから、間違っているんだ!」 そんな感じなんですね。 しかし、現実は多様でしょ?そんなありきたりのヒューマンドラマを強引に当てはめようとすること自体が無理でしょ? しかし、その手のヒューマンドラマ愛好家は、往々にして、現実を無視して虚構の方を尊重するわけ。 現実が、明るく前向きに生きる人ばかりでないのが気に入らない。 だからといって、その「後ろ向き?」の人に対しサポートをするわけでなし・・・ ひたすら「ガンバレ!前向きに生きろ!辛いことがあってもいいこともあるわ!」 と、説教するだけ。 実は、この「ダメダメ家庭の目次録」のような、家庭問題を扱ったメールマガジンなどには、この手の「安手のヒューマンドラマ愛好家」の人がやってきたりするものなんですね。 「逆境を背負いながら、明るく前向きに生きる姿を見たい!!」 そんな発想なのかもしれませんが、そんなに見たければ朝早起きしてNHKのドラマでも見た方がマシですよ。 まあ、この手の家庭問題を扱ったメールマガジンには「逆境」の事例には事欠かないでしょうね。それを楽しみに来訪する人もいてもいいとは思います。だからといって部外者が当事者に対し「前向きに生きろ!」と説教してもねぇ・・・ このメールマガジンではありませんが、私もその手の女性に遭遇したことがあります。以前にちょっと書きましたが高校生とのことでした。 「大変に辛い過去があったかもしれませんが、前向きに生きようよ!」 と、皆さんに呼びかけるわけ。 本人は自分の立派さに酔いしれているんでしょうが、現実の人間は色々でしょ? そんな呼びかけをしている高校生が、クラスで実際に今現在困っているクラスメートをサポートしているのかな?まあ、実際にサポートしていれば、そんな呼びかけをするヒマなんてありませんよね? 結局、現実の人間は見ていないわけですね。だから「安手のヒューマンドラマ」の世界しかわからないわけ。しかし、ヒューマンドラマなんて現実の多様さの中のほんの一例でしょ? 現実を自分の目で見ることなく、ヒューマンドラマの世界を通して見るような、こんな人間が子育てをしたら? 子供だって、親好みの陳腐なヒューマンドラマの登場人物を演じるしかないでしょ? 「いつもゲンキいっぱい!の明るい子供!!」 「ああ、私の家庭って、なんてすばらしいの!!」 結局、子供としては自分自身を偽って、親に対しては、ドラマのセリフような言葉を言うしかなくなるわけ。 まあ、そんな安手のヒューマンドラマ愛好家の親によって、子供の「逆境」が作られ、現実のドラマが生まれる・・・そんなものなんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 先日、とある方より頂戴したお便りが、PTAなどの問題でした。 PTAなどが、各種のメディアの表現について検閲をしていることについてのご意見でした。 しかし、PTAこそ「現実と虚構を混同している総本山」なんですね。 重要なことは、今自分の前にいる子供が何を考えているのか?という原点に立ち返ることでしょ? 決して社会の問題ではないわけ。一人一人の人間の問題なんですね。 |
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