| カテゴリー | ダメダメ家庭をめぐる環境 |
| 配信日 | 05年8月26日 |
| タイトル | 同情の押し売り |
「鏡よ、鏡よ、鏡さん!世界で一番美人なのは、だ〜れ?」 なんて、童話の世界で悪い魔法使いが言ったりしますよね? 白雪姫でおなじみです。 まあ、「ワタシは世界で一番美人だわ!」と鏡の前でナルシスティックに浸っているくらいなら勝手。他の美女を殺してしまうのは大問題ですが・・・ 鏡の前で一人で勝手に納得しているくらいなら、人畜無害ですよ。 ダメダメ家庭をめぐる環境を考える際には、そんな容姿でのナル人間はどうでもいいわけ。むしろ、善意や同情心のナルシズムの方が問題になるわけです。 このメールマガジンでは、以前にダメダメ家庭出身者はボランティア関係者になる例が多いと書いています。会話のできない人間は「恵んでやる」という立場に自分をおきたがるわけ。 そのような立場の問題だけでなく、ボランティアという場であれば、「自分の同情心」をアピールできるでしょ?何も周囲の人にアピールするというより、自分自身に「自分のすばらしい同情心」をアピールするわけ。 「ワタシはこんなにも同情心に富んだ、心優しい人間なのよ!」 まあ、鏡に向かって「世界で一番美人なのは誰?」と言うように、「世界で一番同情心が富んで心優しい人間はだ〜れ?」とやるわけ。 そして答えは「それはワタシよ!」 そんなことを勝手に納得している分には、いいわけですが、自分の同情心を満足させるためには、「困っている人」の元に出かけていく必要があるでしょ?そして困っている人を、助けないとね。 本当に困っている人を助けられればすばらしいこと。 しかし、自分の同情心を満足させるために、困っている人の元に出かけていくような人に、本当の人助けができるの? その手の人って、実に単純にしか物事を見られないわけ。だから困っている人の一時的な「話の聞き手」になることはできても、事態は全然改善しないわけです。 一時的には改善したように、見えたとしても、そんな困った事態を生み出した構造そのものは何も変化がないわけ。だからそんな事態が形を変えて繰り返すことになるわけです。 以前にもちょっと書きましたが、女優(なんですか?)の杉田かおるさんの問題。 とある宗教団体からの脱退騒動があって、何年か後に今度は離婚騒動。 宗教も離婚も本人の勝手ですが、失敗の仕方が全く同じでしょ? 考えもなく、「て・き・と・う」に一緒になって、後になって「ワタシはだまされた!利用された!ワタシはかわいそうな被害者だ!」って・・・テレビ番組でコメディを演じているのならともかく・・・ まさに「事実は小説より奇なり」ですよ。 せめて一回目の宗教での失敗の時に、自分自身を見つめなおせば、結婚での失敗はしなくても済んだでしょ? しかし、この手の問題では、考える能力もないナルシスティックな同情心を持った人間が集まってきて「アナタはだまされちゃったのよ!なんてお気の毒な!」と、ワイワイやることになるものなんですね。 そんな感じで同情されてしまうので、当人だって、その気になってしまうわけ。 「そうなんだ!ワタシはかわいそうな被害者なんだ!」 しかし、まずは考えもなしに、宗教団体に入会したり、結婚したりすることが問題でしょ? 宗教だって、多分・・・体験入会だってあるでしょ? 結婚だって、結婚前に相手と話をするでしょ? あるいは、周囲の人には相談しなかったの? だまされたもヘチマもないじゃないの?要は本人の洞察力の不足でしょ? 一回目の失敗の時に、「アナタ自身にも問題があるんじゃないの?」と言ってくれる人はいなかったの? ダメダメ人間は普段からグチばかり言っているので、周囲の人のレヴェルも低いわけ。これは前回配信しております。だから周囲から適切なアドヴァイスも受けられない。もちろん例え適切なアドヴァイスを受けたとしても被害者意識の強いダメダメ人間は逆上しちゃうだけですが・・・ 結局、「アナタはだまされちゃったのよ!なんてお気の毒な!」などと言ったりする同情心を押し売りする人間が集まってきて、そんな人たちから「おかわいそうに!」という「ありがたい」言葉をもらって大満足! そして同じ間違いを繰り返す。 まあ、芸能人はそれをネタにしているわけですから、それも本人の勝手。それでメシが食える面もあるわけでしょ? しかし、カタギの人間にもそんなことが起こっているわけです。 それこそ夫が妻に対し暴力を振るうドメスティック・ヴァイオレンスの問題。 夫に暴力を振るわれるのだから、気の毒ではありますが、当然のこととして「どうしてそんな男と結婚しちゃったの?」という疑問が出てきますよね? 無人島で、2人だけ生き残っちゃったの? そんなわけないでしょ? 男なんて星の数ほどいるでしょ? どうしてそんなスカな男と結婚しちゃったの? 結婚する前は相手の何を見ていたの? 親を始め周囲の人は、その男性をどう評価していたの? そのように考えていくと、決して、暴力夫だけの問題ではないわけ。そんな暴力男を「選んだ」側の問題だってあるわけです。 失敗は失敗でしょうがない。しかし、重要な点は、「どうして失敗したのか?」自分自身でちゃんと理解することでしょ? 厳しく、つらいことは確かですが、自分自身を見つめなおす必要があるわけです。 しかし、そうやって折角自分自身と向き合って行こうと思っている人に、同情心の押し売りがやってくるわけ。 そうやって「アナタはお気の毒な被害者よ!」と、言い出したりする。 人間は誰だって、ラクをしたいものです。 自分自身を向き合う厳しさよりも、「自分はかわいそうな被害者だ!」と納得する、そんなラクな方を取ってしまう。 しかし、それでは暴力男から逃げることができても、暴力男を「選んだ」当人の問題は何も改善されないでしょ? そうなると、杉田かおるさんとは別の流れに行ったりするわけ。 結婚での失敗の後に、宗教での失敗をやったりするわけ。 その宗教が良いか悪いか?は、本人の問題。事前にちゃんと調べればいいわけでしょ?自分とフィットするかどうか?なんてちょっと調べればすぐわかる話。 しかし、「て・き・と・う」に結婚して、失敗する。そんな自分を全然自覚していないままだと、今度は宗教団体にも、「て・き・と・う」に入会したりするわけ。 そうして泥沼の事態に・・・ それこそレイプ牧師のような団体に引っかかってしまう。そうなると本人だけの問題ではないでしょ? こんな結婚の失敗の次に宗教の失敗などという事例って、よくあったりするでしょ? そうして「ワタシはなんて不幸でかわいそうなんだ!」と自分自身で嘆くことに。 その言葉に、同情心の押し売りをする人間も大満足! 「そうよ!アナタはかわいそうなのよ!ワタシが何とかしてあげる!」 言葉は言葉としていいのですが、そんな同情心の押し売りをする人間が「何とかしよう」とするから、ますます事態が悪くなったわけでしょ? やたらグチっぽいダメダメ家庭の周辺には、この手の同情心の押し売りをする人間が集まってくるものなんですね。 だからますます改善が難しくなるわけ。 「鏡よ、鏡よ、鏡さん!世界で一番美人なのは、だ〜れ?」 なんて、鏡の前で言ったりする悪い魔法使いは、それほど問題はないわけ。 むしろ、「鏡よ、鏡よ、鏡さん!世界で一番同情心が富んで心優しい人間はだ〜れ?」と悦に浸っているナルシスティックな同情心を待つ人間の方が厄介なんですね。 自分の同情心を満足させるために、それを押し売りする。 そんな人間は、周囲から善人に見える分、そして、ある種の「優しさ」を持っている分、悪魔よりもタチが悪い存在といえるわけ。 「優しさ」とか「同情心」だって、相手に配慮する必要があるわけ。やっぱり「会話」の精神が必要なんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 ダメダメ家庭の進行はスパイラル的に進行します。最初にちょっとしたダメダメがあってそれを放置するために、手が付けられなくなるほど大きくなってしまう。結局、どっかーんとなってしまうわけ。 私は何もボランティアの方々が、諸悪の根源だと申し上げているわけではありません。結果的に、ダメダメなスパイラルの進行に寄与してしまっていることを自覚する必要があるのでは?と申しているだけです。 一旦、ダメダメなスパイラルが進行しだすと、それをマトモな回転に反転させることは極めて難しいものです。それよりも、「全く新しい組織」を立ち上げてやり直す方がずっとラクなんですね・・・ そんなことを考えていたら、今回の総選挙での小泉首相の腹が読めてきました。 小泉首相も解散前は、「やれることを全部やる」という姿勢もなくなってきて、いささかダメダメ状態だったことは以前にちょっと触れました。 小泉首相にとって、今回の解散は、「全く新しい組織を立ち上げる」つもりなんでしょうね。 郵政が重要というより、どっかーんと解散をしたかったのでしょう。 今回、刺客などと刺激的な言葉が踊っていますが、虚心坦懐に見てみると刺客とされる面子は、意外にマトモ。皆さん政治以外の分野で実績を上げているし、女性も多いし、何よりも世襲ではありません。 落下傘候補などと揶揄されますが、本来は国会議員なんだから地元も何もないでしょ?それに地元と時間をかけて調整すると、結局は世襲候補者ばかりになってしまうもの。 今回、どさくさに紛れて、世襲ではない有能な候補者を多数擁立したのは、多分、それ自体が目的なんでしょうね。 小泉首相は自分を戦国時代の織田信長になぞらえているそうですが、織田信長は世襲ではない有能な人材(羽柴秀吉、明智光秀、滝川一益など)を登用して、勢力を拡大していきました。信長は政策が新しいだけでなく、人材の登用の面においても優れていたわけ。そのあたりが念頭にあるんでしょうね。 今回の総選挙の意義って、郵政の問題以上に、人材の登用の意味があるんでしょう。今回当選する刺客の中で、後々ビックになる人も出てくるんじゃないのかな? |
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