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カテゴリー ダメダメ家庭出身者の活躍分野
配信日 05年9月5日
タイトル ストーカー
以前に、とあるクレーマーさんと話をしたことがあります。
その人は、ある会社に執拗にクレームをつけているわけ。
私からは、『アンタもいい加減にしないと・・・そんな調子でクレームをつけてもムダ!だってあの会社はアナタをタチの悪いクレーマーと思っているんだからネ。相手に不満があるにせよ、やり方を改めないとダメですよ。』と忠告しました。

すると、
「クレーマーって何?」
との質問。
私が『クレーマーというものは・・・うんたらかんたら・・・』と説明したわけ。

すると今度は、「へぇ・・・そんな人もいるの?もしかすると、あの会社も私をクレーマーだと思っているのかもしれないわねぇ。」
・・・そう言われちゃうとサスガの私も絶句。
『いやぁ・・・アンタはクレーマーそのものだよ!何がクレーマーだと思われちゃっているかも?だよ。こりゃダメだ!』
と、言いたかったところですが、言いませんでした。ただ遠い目をしただけ。

往々にしてクレーマーというものは、自分をクレーマーだとは思っていないもの。
そんなものでしょ?
昨年に発生した島田紳助事件の「被害者」の女性も、まさか自分をクレーマーだとは思ってはいないでしょう。しかし、行動そのものはクレーマー以外の何者でもないでしょ?
その手のクレーマーが言うのは大体決まっています。
「クレーマーは相手に嫌がらせするのが目的でしょ?しかし、私は違うわ!私は正義感を持って悪い相手を追及しているんだ!」
そう考えているわけ。
「だから私はクレーマーではないんだ!」
そう思っちゃっているんですね。

しかし、「乱暴なやり方で相手に絡むだけで、具体的な着地点を想定できていない。」「クレームそのものが目的となっている。」正義感があろうが、なかろうが、クレーマーというものはそんなもの。
いや、正義感があるから、具体的な着地点を想定していないわけ。単なる金儲けだったら、ちゃんと具体的な解決策を事前準備していますよ。それこそ企業にたかる総会屋のようにね。総会屋は最初から「落としどころ」をちゃんと準備していますよ。商売でクレームをつけてくる人は、ちゃんと物事がスムーズに運ぶように事前に準備ができていなくては失格ですもの。
しかし、正義感が暴走するがゆえに着地点が想定できないわけ。

クレーマーというものは、正義感を持ってクレームをつけてくる。
このことを理解していないと、クレーマーの心理は理解できないわけです。

かといって、ダメダメ家庭出身者は、会話の能力がない。だから自分の不満について具体的に説明できる能力がない。
またダメダメ家庭出身者は被害者意識が強い。だからすぐに自分の被害者意識に火がついてしまう。
またダメダメ家庭出身者は妄想への親和性が高い。だから妙な陰謀史観でものを見てしまう。
またダメダメ家庭出身者は周囲にマトモな人が少ない。だから、適切なアドヴァイスも受けられない。

だから、たとえ、そこに善意があったとしても、そんな人のやっているクレームは、クレームのためのクレームになってしまうわけです。

このようなクレーマーと実に良く似ているのがストーカー。
ストーカーも善意が根底にあるものなんですね。
善意があるからストーキングするわけ。

「あの人を救えるのはワタシだけ!」
「このままじゃ、あの人はダメになってしまう!ここでワタシが何とかしないと!!」
「ワタシだけがあの人を理解してあげられる!」

これってみんな、「それなりに」善意でしょ?
相手への善意を持ってストーキングするわけ。だから自分が受ける犠牲もヘッチャラ。だって自分は相手に対して「いいこと」をやっているという認識なんですからね。
だから、クレーマーと同じようなことが起こるわけ。
「ワタシはストーカーじゃない!ワタシはあの人に嫌がらせをしているんじゃない!あの人のためにやっているんだ!」

しかし、やっていることはストーカーそのもの。
だから、周囲がそのストーカーさんに忠告してもムダ。「あの人もアナタには困っているよ!」なんて言っても効果はないわけ。だって、「ワタシだけがあの人を救うことができる!」なんて思いつめている人間に、そんな忠告しても無意味でしょ?「ああ、こんな無理解な人たちに囲まれて、あの人はなんてお気の毒なの!こうなったらワタシがもっとがんばらないと!」と、いっそうストーキングに気合が入ってしまうのがオチ。

この手のストーキングは何も最近になって始まったものではないわけ。ストーカーというダメダメ家庭の問題は、人類の歴史と供にあるわけです。

以前にも書きましたが、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」では、ドンナ・エルヴィーラという女性が「ワタシがいないと、アナタはダメになってしまうわ!」と、ドン・ジョヴァンニをストーキングするわけ。あるいは有名なオペラ「カルメン」でも、ドン・ホセは「このままでは、オマエはダメになっちゃう!オレがオマエを救ってやる!」とカルメンをストーキングするわけ。挙句の果てに殺してしまう。
まあ、芸術家はちゃんと見ているものなんですね。

しかし、程度の低い人間は、クレーマーやストーカーの発想の根底に「善意」や「正義感」があることがわからない。
そんな前提だからこそ、ストーキングしている人間が「ワタシはクレーマーじゃないんだ!」とか「ワタシはストーカーではない!」・・・「だってワタシには善意があるもの。」という話になってしまう。

しかし、善意があるからこその、ストーカーなんですね。
ダメダメ家庭出身者の全員が、ストーカーになるわけがありませんが、ストーカー全員はダメダメ家庭出身といえます。
せめて自分がダメダメ家庭出身であることを自覚していれば、そんなことにならないで済むわけです。「恋に恋する」ように、「自分の善意に恋しても」、やっぱり相手に迷惑になるだけなんですね。

ちなみに、このストーカーの問題は成人同士のケースがニュースなどで登場したりしますが、家族内ストーカーのケースもありますよね?
親が子供にストーキングするわけ。

それこそ、プロゴルファーである自分の娘にストーキングした父親がいましたが、典型的なケースと言えます。
「アイツはオレがいないとダメになってしまう!」
まあ、立派な愛情だこと!

ダメダメ家庭の人間は、会話の能力がなく、自分の子供しか相手になってくれない。それに加えて、「恋に恋する」妄想癖がある。親が子供にストーキングする背景が十分に存在しているわけ。

以前にも書きましたが、私が具体的に知っている人で、『陰陽師の先生が言っていたけど、子供たちとワタシは前世から親子だったのよ!』と、言っている人がいます。

前世から現世に渡ってストーキング。そしてその次は来世までストーキング。
まあ、雄大なスケールのストーキングですね。

しかし、親が子供にストーキングしても、法律上問題にならないばかりではなく、社会的にも問題にはなりませんよね?
挙句の果てには、嫌がる子供の方が社会から糾弾される始末。

これじゃあねぇ・・・

(終了)
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発信後記

ストーカーを扱った芸術となると、非常に有名なのはフランスのエクトル・ベルリオーズ作曲の交響曲「幻想交響曲」でしょうね。
ベルリオーズは自分自身がイギリスの舞台女優をストーキングした実体験を交響曲にしたわけ。

ベルリオーズはイギリスの女優さんに一目ぼれして、ストーキングしたわけ。舞台稽古に忍び込んで、その女優さんのラヴシーンを見て、大声を上げて逃げ出したこともあったそう。

まあ、彼の発想や行動を見てみると、ダメダメ家庭出身者のスタイルがてんこ盛りと言えます。

ちなみに、ベルリオーズとその女優さんは、やがて結婚しました。しかし、結局は離婚。
まあ「恋に恋する」結果なんて、ちょっと考えれば予想できること。そもそも会話がないわけですからね。

とは言え、ストーキングの結果で芸術作品が出来上がったのだから、そのケースはハッピーエンドと言えるのかも?

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