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ダメダメ家庭の被害者意識
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カテゴリー ダメダメ家庭の被害者意識
配信日 07年5月25日
タイトル 被害を先に語られると弱い

ダメダメ家庭の人間は、被害者意識が強い・・・なんていつもの書き出し。
本人に強い被害者意識があると同時に、その親も当然のこととして強い被害者意識がある。一般的にダメダメ出身者は、親の被害者意識を受けついでいるものなんですね。本来は親の被害者意識の方が問題なのであって、その顕在化が子供の被害者意識・・・そうとも言えるわけ。
このメールマガジンで頻繁に書いていますが、ダメダメな親は、そもそも子育てだって、親である自分が被った被害と考えている。

だから、子供にグチることになる。
「いったい誰のために、こんな苦労をしていると思っているんだ?」
「オマエを育てるために、ワタシの人生を棒に振った!」

そんなことを親から言われても、子供としてはどうすればいいの?
「産んでくれって、自分が言ったわけではないのに・・・」
子供が思うのは、まあ、そんなところ。と言っても、そう思っていても口に出しては言えない。そもそも親と子では圧倒的な勢力の差があるわけですから、子供が言葉に出しても、逆上されるだけ。それに、どうせ、ダメダメな親なんて、何を言ってもムダ。どうせ同じグチを繰り返すだけ。
現実はそんなものでしょ?

ダメダメ家庭出身の子供は、そんな被害者意識の強い親とのやり取りの経験を、そのまま引きずって、大人になるわけ。
だから、ドメスティック・ヴァイオレンスなどで、自分が困っていても自分の親には相談しない。子育てで困っていても、自分ひとりで解決しようとしてどんどんとドツボにはまるだけ。

あるいは、別の問題もあります。
ダメダメ家庭の子供は、自分がどんな考えや意向を持っていても、親から真っ先に「親の被害」を語られてしまって、それ以降はやり取りにはならないわけ。つまり「相手から先に被害を語られると対処できない」習性になるわけです。

だって、実際にダメダメ家庭では親が子供に自分の被害を語り、子供はそれを黙って聞く・・・それがダメダメ家庭の『会話』なんだから、被害を「先に」語られた段階で、自分の考えを抑えてしまう・・・そうならざるを得ないでしょ?

まあ、親とのやり取りはそうなってしまう。そして、そんなスタイルが大人になっても続くわけ。赤の他人の相手でも、先に相手側の人が被害を語ったりすると、自分の意向なり感情を封印してしまうことがあるんですね。

何も被害を直接的に語られるケースばかりではありません。いわゆる障害者の方が近くにいても、似たことは起こるわけ。
身体に障害を持っている・・・いわば被害と言えるでしょ?そんな人が近くにいると、自分の思考そのものを封印してしまうわけ。
自分の子供時代に、親の方が先に被害を語った時と同じ心理状態になってしまうわけ。

だから、そんな場合には、非常なプレッシャーを受ける。そしてストレスもたまってしまう。だって自分の気持ちを抑え込むわけですからね。その分ストレスになりますよ。
たとえば障害のある方とのやり取りでも、その人の意向を聞いて、自分がそれに対応できるのなら、それに協力すればいいだけでしょ?
相手の意向と自分の意向をそれぞれ調整するだけですよ。

しかし、被害者意識が強い親の元で育った人のケースでは、障害のある方とのやり取りは「被害者とのやり取り」あるいは「相手から被害を語られる」と言った受け止め方になってしまうわけ。だから、問答無用に全面的にその意向を受け入れようとして無理をしたり、そもそも、そのようなことは何も考えたくないないので、完全な拒絶になってしまう。そんな無理がたまってくると、結局は逆上することに。

たとえば、韓国では障害者のオリンピックであるパラリンピックは開催されませんでしたし、そのようなテレビ中継もありません。韓国では、そのようなハンディのある人たちの姿を放送すると、視聴者から苦情が来るんだそう。
「あんな気持ち悪いものを見せるな!」
なんだそうです。

まあ、そんな感想なり感情が、人間としてどうなのか?そのような問題は当然のこととしてありますが、そんなに見るのがイヤなら、テレビのチャンネルを変えればいいだけでしょ?

しかし、被害者意識が強いダメダメな人間は、自分以外の被害者との接し方がわからない。いつだって、自分の被害を語っているだけなので、自分以外で「疑問の余地のない被害者の姿」には抵抗があるわけ。自分自身が当事者意識を持って、相手の意向に配慮することなんて出来ない。被害と被害という関係があるだけ。

障害者の姿を見て、被害と言う面ばかり見てしまう。
だから、「先に被害を語られた」時の習慣に基づいて、思考停止になる。

逆に言うと、そのような疑問の余地のない被害者とどのように接するのか?
あるいは、自分より先に、被害を語られてしまった場合には、どんな対応をするのか?
そんな姿から見えてくるものもあるわけです。
当人からは直接は、被害者意識は見えなくても、強い被害者意識をもつ親の元で育った経験が反映されている・・・そんなことがわかるわけです。被害者意識と言うものは、やっぱり連鎖するものなんですね。

被害者意識も顕在化しているケースばかりではないわけ。もっと心の奥底に潜在化しているケースもあるわけです。しかし、やっぱり被害者意識なので、たびたびバクハツしたりするもの。

自分の心に被害者意識があると、他者の被害に接することが難しい・・・
逆に言うと、その「ぎこちなさ」が、その人の、潜在的な被害者意識を証明しているものなんですね。


(終了)
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発信後記

ちょっと事件ネタが続いたので、今回は事件とは関係のないお題です。
このメールマガジンの基本的なコンセンプトは、自分たちが事件に巻き込まれないようにするためにはどんな点に気をつければいいのか?

むしろ、そっちの方であって、事件が起こってから、色々と考察するものではありません。

ダメダメ家庭の基本的な心理として被害者意識があり、その被害者意識はどんなところに見て取れるのか?それが早めにチェックできれば、事件に巻き込まれないで済むわけ。
被害者意識が強い人は、他者の「被害」というものに、「ぎこちない」対応になってしまう。
その「ぎこちなさ」が、まさにチェックポイントなんですね。