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ダメダメ家庭が好きな言い回し
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カテゴリー ダメダメ家庭が好きな言い回し
配信日 08年1月8日
タイトル 誰でもいい

このメールマガジンでは、実際に起こった事件を取り上げることもあります。まあ、昨年の長崎の事件も集中的に取り上げたりもいたしました。
私としては、別にあの手の事件を面白がっているわけではありません。ダメダメ家庭を考える視点を説明するには、みんなが知っている事件を元にした方が説明しやすいし、理解しやすいでしょ?

かと言って、あの手の事件解説が、このメールマガジンの趣旨ではありません。そんな具体的な事件の中から、別のダメダメ家庭の問題にも適用できる一般的な視点を取り出したいと思っているだけです。だから、あまり頻繁にあの手の事件を取り上げるのは、ちょっとぉ・・・・とも思っているのですが、ダメダメ家庭の皆さんは色々とやってくれますからね。

先日も、東京で高校生が、商店街で無差別に切りつけた事件がありました。なんでも、その犯人の高校生は、「オレは悪くない!」と言いながら切りつけたそう。
「悪くない!」という物言いが、ダメダメ家庭にお約束のものであることは、このメールマガジンで頻繁に触れております。購読者の皆さんも、報道の記事の中に「悪くない」という言葉を見たとき、「ああ!あのメールマガジンが書いているとおりだ!」と思ったでしょ?いやぁ、まあ!ホントウに勉強になるメールマガジンだなぁ・・・

その「悪くない」という言葉は、実に頻繁に触れておりますので、今回は、その文言を取り上げることはいたしません。今回取り上げるのは、「誰でもいい」という言葉の方です。
何でも「誰でもいいから殺したかった。」んだそう。

さて、ダメダメ家庭を作る親には強い被害者意識がある。子育てだって親がこうむった被害だと考えている。「いったい誰のために、こんな苦労をしていると思っているんだ?!」子供に対しては、そんな言い回しがお約束の状態。
そんな家庭だから、ダメダメ家庭の子供は、自分自身を強く抑圧するようになるわけ。
自分自身の思考を抑圧し、自分自身の感情を抑圧する。
このような抑圧は、それこそ昨年末での長崎の事件でも顕著でしたよね?

抑圧ということは、考えないこと、そして言わないこと。
そのような抑圧を考える際には、「言われていること」「したこと」から考えても何も得られません。むしろ、「どうしても言おうとしないこと」それが、一番重要になるわけ。

さて、今回の「誰でもいい」との言葉ですが、本当に「誰でもいい」のなら、殺す対象は、何も人間でなくてもいいんじゃないの?それに、何も生き物でなくてもいいじゃないの?ゲームセンターに行けばその手のゲームってあるのでは?そんなゲームを相手に、ドンパチと遊べばいいじゃないの?生身の人間だったらよくて、ゲームなどの架空の人間だと不可だったら、「誰でもいい」とは言えないでしょ?

つまり、犯人の高校生にしてみれば、深層心理的には「誰でもいい」というわけではないわけ。
本当に殺したい人は別にいて、それは誰なのかを考えることが、彼においてはアンタッチャブルになっているから、言葉の上では、そして行動の上では「誰でもいい」となってしまう。
自分が一番不快に思っていることは誰なのか?
どんな理由があって、こうなってしまっているのか?
考えようとしても、抑圧状況の中では、その思考が続かない。

彼にとって、一番殺したい人は誰なのか?
まあ、言うまでもないことでしょ?
そのような点は、まさに長崎の事件(07年年末版)ともまったく同じなんですね。

自分では言いたくないし、考えたくないけど、内心では○○が憎い。しかし、その○○のことを考えたくないし、それに対する憎悪を認めたくない。だから、その○○以外なら『誰でもいい』。
しかし、まさに言おうとしない、その○○こそが、一番重要な人物でしょ?
自分が一番よく知っている人だからこそ、その人について考えることを抑圧すると、まさに「誰でもいい」なんてことになってしまう。

このようなことは、何も殺人事件だけではないでしょ?

結婚相手の条件を語る際にもあったりするでしょ?
「えっ?オレが、どんなオンナと結婚したいのかって?うーん・・・オンナなら誰でもいいや!」・・・そんな物言いの人もいたりしますよね?
その手の人は、自分が一番よく知っている女性が・・・つまり自分の母親が、不快な存在というわけ。
一番よく知っている女性が、不快なんだから、具体的な条件も考えられない。「どーでもいいや!どうせ、オンナなんかあんなモンだろ!」
「誰でもいい」は、要は「考えたくない」という心理と一緒であるわけ。そして、希望がないという感覚とも共通している。

あるいは、就職する際の会社の選択でも「どんな会社でもいい。給料がもらえれば・・・」そんな感じになってしまう。それって、自分が一番よく知っている会社員・・・まあ、往々にして自分の父親の姿の反映だったりするわけ。

同じようなことは、学生だったら、「進学する学校はどこでもいい」なんてことになりますよね?

「誰でもいい」なんて言葉は、非常に守備反映が広くて、「なんでもウェルカム!」なんて単細胞的に考える方もいらっしゃるかもしれませんが、現実はそうはいかない。
守備範囲が広いのではなく、単にアンタッチャブル領域が広いというだけ。結局は、そのアンタッチャブル領域が拡大して、ドッカーンとなってしまうもの。
「誰でもいい」という言葉は、一番重要な存在について何も言えないということになるわけ。それだけ自分自身を抑圧しているわけです。

多くの希望があるから、「どこでもいい」という言葉になるのではなく、希望がないからこそ、「誰でもいい」し、「どこでもいい」となる。そんなことは、チョット考えればスグにわかることでしょ?

長崎の事件も、今回の東京の事件も、実はまったく同じ心理が背景に存在しているわけです。
事件中に「誰でもいい」なんて言っていた今回の犯人は、進学の際にも、「どこでもいい」と言っていたのでは?逆に言うと、その時点で、気がつけば、あんな事件にはならないわけです。
とはいえ、肝心の親にその気がないのだから、まあ、現実的にはドッカーンと行ってしまうものなんですね。


(終了)
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発信後記

最近は抑圧状況から来る事件が多発していますので、またまた、そんな内容になっております。
いつものように、品川の警察なりマスコミの連中が、どのように解説するのかはわかりませんが、どうせ失笑するレヴェルなんでしょうね。

しかし、言わないこと、しないことから考えるというダメダメ家庭の基本がわかっていると、理解するのにも困難な事例ではないんですよ。
今までこのメールマガジンで書いてきたことを組み合わせると、簡単に説明できてしまうでしょ?

最近は、実際の事件に関連したお題を取り上げることが多くなっていますが、事件が起こってしまっているんだから、こちらとしても取り上げざるをえない。しかし、このメールマガジンの文章を理解していると、事前に予想ができるでしょ?
私としては、それが目的で発行しているんですよ。

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